投資初心者サラリーマンが仮想通貨を四ヶ月やってみて感じたこと
2017年は仮想通貨元年ということもあり、僕も8月から仮想通貨取引をはじめていました。
投資に関してはほとんど素人で、いろいろと判断を誤った場面もありましたが、
仮想通貨市場全体が活気づいていたおかげで、なんとか損をせずに2018年を迎えることができました。
- これまでの投資経験
- 仮想通貨を始めるきっかけ
- 8月 最初に登録したのは「Coincheck(コインチェック)」
- 9月中旬 次に始めたのは「BitFlyer(ビットフライヤー)」
- 11月11日 ビットコイン暴落とビットコインキャッシュ暴騰に翻弄される
- 11月~12月 海外含め何種もの取引所に登録
- 12月23日 仮想通貨FXに手を出し、一瞬でロスカットをくらう
- 12月末 確定申告に向け利益確定額をまとめる
- 2017年の仮想通貨取引で学んだこと
これまでの投資経験
最初の投資は2006年、25歳のとき、イー・トレード証券ではじめました。当時の軍資金は100万円ほどだったと思います。知識も全くなかったため、とりあえず分かりやすいということで日本株だけ購入。配当金や株主優待でちょっとずつ得していけばいいや、というスタンスで、長期間保有していくつもりでした。
そんななか、2008年、リーマン・ショックが襲ってきたのです。保有株の価値はみるみるうちに下がっていき、焦りと不安が募るばかり・・・。結局は耐えきれず、購入時の半分以下の価格で売ってしまいました・・・。
それ以来、預貯金以外の資産運用は考えないようになりました。
それでもここ数年で、ようやくまた資産運用を意識するようになり、日本株や外国株、外貨預金などを始めました。
仮想通貨を始めるきっかけ
2017年4月、「仮想通貨新法」が施行されたというネット記事を見ました。そのときは、「ビットコインって、あの胡散臭いやつか?」という意識しかありませんでした。2014年に、マウントゴックス社が多額のビットコインを消失したというニュースを聞いていたので、マイナスのイメージが強かったのです。
そんななか、5月6月7月と、どんどんビットコインの価値が高まっていき、ニュースや経済番組でも見聞きする機会も増えていきました。
「こんなに流行ってるなら、ちょっとやってみようかな?」
そう思って、手始めに登録したのが、8月中旬のことでした。
8月 最初に登録したのは「Coincheck(コインチェック)」
ネットの記事やブログなどで多く紹介されていたのが、Coincheck「コインチェック」でした。登録の際、運転免許証の画像のアップや、その免許証を持った自撮り撮影画像を送らないといけないことに、最初は抵抗感がありました・・・。
9月中旬 次に始めたのは「BitFlyer(ビットフライヤー)」
Coincheckでいろんな仮想通貨を実際に買ってみて、仮想通貨やブロックチェーン技術について調べるようになりました。そこで、別の仮想通貨取引所も試してみたくなり、Coincheckと同じくらい知名度の高いBitFlyer「ビットフライヤー」も登録しました。
11月11日 ビットコイン暴落とビットコインキャッシュ暴騰に翻弄される
11月11日、2つの取引所で購入していたビットコインの大半を、ビットコインキャッシュに交換しました。そのときのネットの記事やCoincheckのチャットの書込みで、「ビットコインの時代は終わった。これからはビットコインキャッシュが主流になる」との意見が多くありました。それを聞いた僕は「これはまずい!」と思い、ビットコインキャッシュに資産を移すことにしたのです。
翌日の11月12日、確かにビットコインキャッシュの価格は高騰を続け、この日の15時ごろには、2つの取引所にあるビットコインキャッシュは、最初に預けた日本円の3倍近くまで上がっていたのです!
「このままビットコインキャッシュを保有していれば、かなりの儲けになる!」 ・・・このときは、本気でそう思っていました・・・。しかし、すぐにビットコインキャッシュは下がり、結局、元のビットコインの価格は回復したのです。
11月~12月 海外含め何種もの取引所に登録
11月12日の昼に、利益確定していれば・・・。いちどチャンスを逃したことで、これまでよりもさらにチャートを気にするようになりました。また、ビットコインやビットコイン以外のコイン、いわゆるアルトコインも注目。次に価格が高騰するコインを予想し、手の届くうちに仕込んでおこうとしたのです。
立て続けに、BitBank、BitPointに登録。
さらに、海外の取引所では、Binance、Crypto20、COBINHOOD、QoinProに登録。
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12月23日 仮想通貨FXに手を出し、一瞬でロスカットをくらう
12月中旬、GMOコインに登録しました。
GMOコインは、日本円入出金、仮想通貨現物売買の手数料が無料ということで、良心的な取引所だと思います。
12月22日、ビットコインが暴落しており、それまで1ビットコインが200万円以上だったものが、この日は150万円台まで 下がっていました。ここで僕は「この暴落時が買い時!どうせいつものように、元の値段まで回復するから、そこで売ろう!」と考え、さらに「ここらでひとつ、FXのレバレッジ取引に挑戦してみよう!」とも考えていました。
このときのレバレッジは15倍に設定し、12万円ほどの証拠金で、1ビットコインを購入してスタート。
しかし、取引開始後たったの12分でロスカット。あっという間に9万円を溶かしてしまったのです・・・。
このとき購入したビットコインは193万円だったのですが、後から見てみると、ここがピークの価格だったのです!ここから一気に150万円まで下がっていくチャートだったので、遅かれ早かれ、どこかでロスカットをくらっていたわけですね・・・。
一般的な外国為替FXでさえ手を出したことのない素人が、こんな値動きの激しい仮想通貨のFXに手を出すべきではなかった。ある意味、9万円の損失で済んで良かったかもしれません。
12月末 確定申告に向け利益確定額をまとめる
これまでの四ヶ月間で、数カ所の仮想通貨取引所を利用してきました。そして、12月末の時点で、利益確定した額、FX等で損失した額、すべて合算してみました。
その結果、「約30万円の利益」でした。
今年の3月、確定申告をするのですが、この取引履歴の把握に苦労しそうです・・・。
2017年の仮想通貨取引で学んだこと
2017年、なんとかプラスの額で終えることができましたが、いろいろと反省点が浮き彫りになった年でもありました。
反省点は、下記のとおりです。
- 仮想通貨取引所ごとの手数料に無頓着だった
- 価格チャートの変動に一喜一憂しすぎた
- 高値掴みが多かった
- 狼狽売りが多かった
- そもそも、投資スタイルが定まっていなかった
このような反省点を踏まえ、2018年は、「仮想通貨との上手な付き合い方」を考え、自分の投資スタイルを確立したいと思います。
本来、ビットコインは、「ブロックチェーン技術を基盤とした、外国送金や決済をスムーズに行える新しい概念の通貨」のはずです。しかし、実際今の日本や世界では、通貨として使う目的で買っている人は少なく、投機目的で購入している人が大半ではないでしょうか。(僕もその中のひとりなのですが・・・)
ビットコインを本来の決済手段として考えた場合、送金づまりの問題など、解消すべき課題が多いのは事実です。
また、ビットコインには、マイニングがつきものです。このマイニングによる大量の電力消費が、結果として地球温暖化を招くのでは?というネットの記事も個人的には気になりました。
それでも現状、投機目的として見たときのビットコインは魅力があり、2018年もまだまだ値上がりしていくと思っています。
そういうダブルスタンダードなビットコインに投資しているわけですから、自身の投資スタイルがブレるのも、ある意味仕方がないのかも知れません。
ただ、預貯金を全額、仮想通貨に投入するのは、絶対にしてはいけないと思います。あくまで「溶かしてゼロになっても惜しくない額」の範囲で、仮想通貨を動かしていこうかなと。そうしないと仮想通貨のチャートに一喜一憂し、普段の生活のなかでも仮想通貨のことばかり考えてしまいそうで、精神衛生上良くないからです。
自分の生活に影響を与えない範疇で、距離を置いて付き合っていくのが、僕のような投資初心者サラリーマンには丁度良いのかも知れません。