医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

phaさん、レンタルなんもしない人さんから多様性を学び、フミコフミオさんからリーマン哲学を学ぶ

最近、phaさんの著書「ひきこもらない」と、レンタルなんもしない人さんの著書「レンタルなんもしない人というサービスをはじめます」を立て続けに読みました。

 

お二人とも、最初はサラリーマンでしたが、途中で脱サラして、それぞれの思うかたちで社会と関わるお仕事をされています。

phaさんは、会社に属さず、フリーのブロガー兼ライターとして、レンタルなんもしない人さん(長いので、以後はレンタルさんとしますw)は、文字とおり「なんもしない」ことをサービスとして、それぞれ生計を立てられているそうです。

 

脱サラして農業、脱サラして飲食店、というパターンはよく見聞きしますが、このお二人のような脱サラは、かなり極端な事例だと思います。

phaさんは、ブログで人気が出て、執筆活動で成功。

レンタルさんは、自分自身を貸し出しつつ、基本スタンスは「なんもしない」という特異なサービスを提供し、依頼主から報酬を得ています。

このお二人のようなな脱サラは、それぞれの著書を読んでいると、すごく理想的にも思えます。

しかしそれは、どちらも難関国立大学を卒業していて、ずば抜けて地頭が良い人達だからこそで、とても普通の人が真似できるとは思えません。

著書では、自分自身のことを「何もスキルがない」「社会に馴染めない」と卑下していますが、とんでもない誤解です。お二人の著書を読んで「俺も脱サラして、自由な生き方を謳歌するぞ!」と影響を受けた人がいたら、ちょっと待ってほしい。

考えてもみてください。本当に「何もスキルがない」「社会に馴染めない」人が、脱サラして好きな働き方を選んで、著書を何冊も出せるようになれたと思いますか?

phaさんはブログ、レンタルさんはTwitterを通じて、お仕事を得ています。今でこそインターネット経由でできる仕事はメジャーですが、逆に今はライバルも多いはず。ここまでの成果を出すには、相当に突出した才能がないとできないことです。

 

そして、脱サラしたお二人と同じく天才的ライターでありながら、あえてサラリーマンを続けているネット著名人がいます。

それが、フミコフミオさんです。

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このターンエーガンダムのようでちょっと違うアイコン、はてな市民なら知らない人はいないと言っていいでしょう。

この人も、その気になればブログやライターだけでも食べていけるくらいの文才ある人ですが、あえて会社員を続けています。それは著書である「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 」とい超絶長いタイトルから分かる通り、会社員に嫌気がさして脱サラしたいわけではないようです。

phaさんやレンタルさんはサラリーマン時代の話は少ないのですが、フミコフミオさんは記事の多くが会社のことや食品業界のことです。同じサラリーマンとしては、フミコフミオさんの記事のほうが読んでいて共感できることが多いのが事実です。「ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 」の出版に関しては、当時いろんなネット記事に露出されていました。さすが営業職、宣伝活動がうまい。そしてこの本でいったいどのくらい印税がもらえたんだろ・・・。

 

phaさんとレンタルさんからは、ネットさえあれば自由に働ける、多様な生き方を学び、フミコフミオさんからは、サラリーマンを続けながらネットで第二の収入源とする生き方を学ばせてもらいました。

 

 

ひきこもらない

ひきこもらない

  • 作者:pha
  • 発売日: 2017/06/22
  • メディア: 単行本