tkt0314です。
今回は、専門の転職エージェントさんを通じて、在宅のアーティスト社員(障害者雇用)への転職を希望していたのを考え直し、今の会社でシステムエンジニアを続けることを決めた、という話です。
障害者雇用で今注目されている、アーティスト社員
今の会社(障害者雇用)で働き始め、一年が経ったある日、ネット検索していると、障害者雇用で在宅で働ける、しかも絵を描くことを仕事にできる「アーティスト求人」の転職エージェント会社のホームページを見つけました。
どうやら東京の大企業では、障害者雇用のアーティスト社員を採用し、アートの分野で障害者の社会参加を促進しようとしているらしい。
そう考えた私は、今の会社には内緒で、転職エージェント会社に登録し、アーティスト社員の求人を探すことにしたのです。
絵を描くのを仕事にできるのは魅力
幼少期から絵を描くことが好きだったのですが、大人になってからはほとんど絵を描かなくなっていました。
適応障害になった2023年から、絵を描くことが新たな趣味になりました。
現在は、絵を描くことが、精神的なリハビリにもなっています。
絵を描くことを仕事にできるのは、美大卒の人や、超絶画力の人など、才能のあるごく一部の人にしかできないものと思っていましたが、まさか障害者雇用で絵の仕事があるとは、思ってもみませんでした。
今の自分の画力でも、絵の仕事ができる。
それはとても魅力でした。
在宅で働けるのも魅力
障害者雇用のアーティスト社員は、在宅勤務が基本のようです。
今は妻と三匹のダックスフントと暮らしており、特に高齢のダックスの子は、そろそろ本格的な介護が始まりそうです。
そんななかで在宅勤務ができれば、犬たちの様子を見ながら仕事ができます。(もちろん仕事に集中するのが前提ですが・・・)
また、自分の障害特性からみても、在宅勤務で人に会わずに働くほうが、注意散漫にならずにすむのでは、と思いました。
東京の大企業なのも魅力
障害者雇用のアーティスト社員は、ダイバーシティを推進したい東京の大企業にとっては、メリットの大きい雇用形態です。
障害者本人は在宅勤務なので、合理的配慮もしやすい。
清掃や介護の案件とちがい、離職率が少なく、法定雇用率を維持しやすい。
体力に余裕のある東京の大企業が、そういった点に着目し、アーティスト社員を増やしているのだと思います。
障害者当事者としても、東京の大企業の一員になれるので、悪い話ではないはずです。
「目先の老犬介護のしやすさ」で在宅を考えていた
在宅勤務を魅力に感じたのは、自身の障害特性のこともあったのですが、老犬介護も大きな理由のひとつでした。
今はまだ歩けるしご飯も自分で食べられるのですが、それらが自力でできなくなったら、いよいよ本格的な介護が始まります。
老犬用のサークルに入れる。
オムツを常時つけさせる。
流動食を、注射器で与える。
点滴注射をする。
こうした介護でも、私が在宅勤務であれば対応しやすいです。
そうした手厚い介護をしてやることが、飼い主としての責任だと思うようになり、YouTubeで老犬介護動画を見漁り、「一日でも長く延命させるぞ」という気持ちを強めていきました。
ただ一方で、人間が職業を変えてまで老犬介護を手厚くするのが、本当に妥当な判断なのか、悩んでいました。
転職について、両親に相談
何度かアーティスト社員の面接をしていくなか、「本当にアーティスト社員がやりたいのか」を何度も自問自答するようになりました。
在宅勤務になったら、老犬介護がしやすくなる。でも本当にそれでいいのか・・・?
迷った私は、両親に転職を相談することにしました。
両親と会話していくなかで、私の考えも変わりました。
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点滴までして延命させるのが、本当にその子のためなのか
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自分でご飯を食べられなくなったら、あとは自然に任せるべきなのでは
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老犬介護が終わった後、そのまま非正規のアーティスト社員を続けていて良いのか
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今の会社で一年以上働けているなら、正社員登用の可能性もあるのではないか
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今の会社で働きながらでも、絵を描くことを仕事にできるはず
色々と悩んだあげく、アーティスト社員への転職はやめ、今の会社を続けることに決めました。
今のSEの仕事は好きだし、人間関係も良好
これまで10年近くシステムエンジニアを続けていたため、今の会社でも、それなりに仕事を与えてもらっています。
Javaの内製システムのメンテナンス、ClassicASPのメンテナンス、Accessツールのメンテナンス、PCのキッティング、会議の議事録、etc・・・
私のADHDの特性としても、決まりきった業務をずっと続けるより、いろんな業務を短い期間で転々とするほうが合っています。
それに時代はAI。
会社で契約している法人向けGoogle WorkSpaceのライセンスを与えてもらったおかげで、会議の議事録をNotebookLMで簡単に作成できるようになりました。(議事録は企業機密情報なので、Googleに学習させない条件下で利用する必要があります)
会社の経営層も、法人向けGeminiを利活用し、業績をあげるための戦略を練っていたりします。
シンギュラリティ(技術的特異点)、といったら大袈裟かもしれませんが、新しい技術によって世の中が変化していく様子を見るのは、技術者の端くれとしては非常にワクワクします。
今の会社が、AIによってこれからどんなふうに変わっていくのか、間近で見ていたい気持ちもあります。
それになにより、人間関係が良好です。
ADHDと統合失調感情障害という、ふたつの障害があるにも関わらず、ちゃんと仕事も与えてもらえているし、良い意味でフラットに接してくれます。
通勤もラクだし、会社の周辺環境も気に入っている
通勤に関しても、市電と徒歩で片道30分以内、という好条件です。
最近、会社の近所で、相性の良い理髪店と、ヘッドスパサロンを見つけました。会社帰りに予約して立ち寄れば、土日に出向く必要がなくなります。
会社の近くのコンビニでは、絵の上手い店員さんがボードに絵を描いてくれるので、それも見に行くのも楽しみのひとつです。
SEを続けながらでも、絵を仕事にできる
最近になって、個人事業主の屋号を変え、イラストレーターらしい名前にしました。(以前から個人事業主として開業届けを出していて、そのときはガンプラ完成品販売でした)
クラウドソーシングやストックイラストの案件がたくさんあるので、今のシステムエンジニアを続けながらでも、何らかの絵の仕事はできます。
ごくたまにですが、VTuberアカウントのほうでSkeb依頼をいただくこともあります。
システムエンジニアの仕事も好きだし、絵の仕事も同じくらい好きなので、「どうせなら両方やったらいい」となったわけです。
後悔のない老犬介護などない
こうして、会社勤めを続けることに決めたわけですが、妻も会社勤めの身分です。
そうなると、どうしても平日の日中は、老犬介護が難しくなります。
近くに住む両親を頼ってもよいのですが、両親も高齢だし、平日の日中ずっとみてもらうわけにもいきません。
老犬用のデイケアなどの介護サービスも、なかなか近所になく、事業者の数も多いとは言えません。
老犬介護は初めての経験ですが、おそらく、「ここまでやったら完璧」という正解はないのだと思います。
この先も、いろんな場面で決断を迫られるはずです。しかし、どんな決断をしても、結局は、「違う選択肢を選んでいれば・・・」と後悔の念がまとわりつきます。
それに、老犬を看取ったあと、きっと「もっとあのときこうしてあげれば良かった」「ここまでの延命が果たしてこの子のためになったのか」と思い悩むことになるでしょう。
どうしたって最後は命が尽きるわけなので、それはもうどうしようもないことです。
とにかく今は、なるべくこの子が快適に余生を過ごすためにどうしたら良いか、夫婦でよく話し合って決めていきます。








