医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

お客さんの顔を見るということ

ここ最近、外回りが増えています。

当院の健康診断を毎年受けていただいているお得意様を巡回し、前任のNさんは、お世話になった担当者さんにご挨拶、僕はNさんの後任だということで、顔を見せて名刺交換をしています。

 

いろいろな会社を回る中で、印象に残った会社がありました。

 

そこは、身体や精神に障害を持った人を採用している企業でした。

主に名刺やポスターといった印刷加工をされているそこの企業で、僕らは工場見学をさせていただいたのです。

従業員30人ほどの小さな規模でしたが、総務のOさんは、工場内を案内して、誰がどのような障害を抱えていて、どういう仕事でがんばっているのかを、一人ひとり説明してくださいました。

 

Oさんが、この会社が、従業員のことを本当に大事に考えているのだということが、ひしひしと伝わってきました。

 

まるで、

坂本光司著

「日本でいちばん大切にしたい会社」

のとあるチョーク工場を見ているようでした。

 

何よりも、社員とその家族を幸せを第一に考える。

会社の利益ばかりを求める会社が多い中、働いている人達、地域の人達に貢献することを信条とする。

この本にはそういった素晴らしい会社がたくさん取り上げられていましたが、

今回の印刷加工工場は、まさその本で取り上げられていたチョーク工場のような会社さんでした。

 

世の中、自社の成長ばかり追い求め、利己的な商売をする会社ばかり。

しかし、今回のような会社さんもあるということを知って、まだまだ日本も捨てたもんじゃないなと思いました。