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医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」から得たこと

土曜日、特に何を読みたいわけでもなく、なんとなしに近所の図書館に行ってみました。

昼も過ぎていたし、手軽に読みきれる文庫小説でも読もうかと、文庫本コーナーをウロウロしていたところ、この本に出会いました。

本のタイトルからして、いかにもラノベという感じですが、これはいわゆる萌え系ラノベではなく、同名のスマホゲームをノベライズ化した本なのです。

そのスマホゲームがこちら。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.syuprodx.dobunezumi


実はまだプレイしたことはないのですが、このゲーム制作会社さん「SYUPRO-DX」
SYUPRO-DX - iPhone・Androidアプリ
の他の作品にハマっていた時期があり、この作品も前々から気になっていました。

内容は、ファミコン世代なら誰しも懐かしむドット絵RPGです。
ゲームシステムは良くは知らないのですが、通常の打撃攻撃のほかに、「じゅもん」という攻撃方法があり、これがとても特徴的なのです。
この「じゅもん」、「メラ」や「ホイミ」といった魔法ではなく、「にのうでさわらせて」「やればできる」などの日常会話で構成されています。
要するに、言葉というじゅもんを駆使し、敵を倒すことができるわけです。
しかし、だたの日常会話の応酬では、お互いにダメージはありません。
ダメージを与えられるのは、「相手が望む」言葉を放ったとき。さらにそこに「思いのつよさ」が加わると、ダメージは倍増します。(これは小説版の設定かも?)

小説版は、このゲームシステムをうまく再現し、主人公である「勇者」の成長物語を描き切っています。
王様から魔王を倒すよう命じられた勇者は、まずは酒場で仲間を集めるのですが、この酒場こそ実は作品の主舞台。
一緒に冒険をする仲間を集めるためには、相手を説得しなければなりません。その説得行為こそが、この作品のバトルシステムとなっているのです。
極度の対人恐怖症のため、「はい」か「いいえ」しか言えない勇者。
最初に話しかけた女僧侶に「なんかくさくない?」と言われ死亡してしまう勇者。
(勇者は、言われたくない言葉を言われるとダメージを喰らいます)
ですが、経験値やレベルがあがるごとに、どんどん新しい言葉を覚えていきます。最初は2階建だった酒場も、人を説得していくにつれ、なぜかどんどん階が増えていきます。
そして最後に、まさかの感動的な展開が・・・。

なんだかレビューっぽくなってしまいましたw まあ、そんなかんじの物語です。


このバトルシステム、現実の日常会話でも同じですね。
相手の望む答えが何かを考えず、自分が言いたいことをただ述べていては、相手の心には響きません。
その人の求めている答えや、聞いてほしい質問を、思いを込めて言うことで、はじめて人の心に響くというものです。

逆に、言われたくないことを言われることで、人の心は傷つき、嫌な記憶として残ってしまいます。
僕も、これまで言われた嫌な言葉は、いつまでも記憶に残っています。
ですが、逆に僕が何気なく言った一言が、相手を傷つけ、記憶に残させてしまったことだってあり得たはずです。
しかも僕自身はそんな一言なんて、とっくの昔に忘れているという・・・。

これだから会話は難しい。

普段の日常会話に注意を払うようにしないといけません。
それこそ、毎回の会話をこういうバトルと見立ててみると面白いかもしれませんね。