2019年度医療情報技師生涯教育セミナーを受講しました。
12月22日、県立広島大学の講義室にて、医療情報技師の生涯研修セミナーを受講しました。
大学の敷地内は、画像のようにお洒落でモダンなインテリア。しかし、教室は50人収容が精いっぱいの、まるで中学や高校のような小さな教室でした。
同じく医療情報技師持ちの妻を同伴しての参加でした。教室には、僕と同じく2015年に資格取得した会社の先輩と、最初に常駐した病院のシステム担当者さんもいらっしゃいました。ちなみにお二人は2015年試験で3科目とも一発合格されています。
生涯研修セミナーとは
医療情報技師の有効期限は、認定日から5年間です。その5年間のうちに、資格更新ポイントを50ポイントためることと、5年間のうち必ず一度は生涯研修セミナーを受講することが、資格更新の条件となります。上記の条件を満たしたら、申請書類を提出し、晴れて更新です。
僕の場合、2021年3月31日までが有効期限です。今回の生涯研修セミナーを終えたのち、来年の11月1日から申請手続きができます。
僕の2019年12月現在の更新ポイントは、45ポイントでした。これに加え、今回の生涯研修セミナーで5ポイント、さらに、更新手続きの際に、医療情報に関連する業務に従事していることが証明できれば、5年分で25ポイント付与されるので、更新に必要な50ポイントはじゅうぶん満たしています。
5年間で何ポイント貯めれば良いか
「医療情報技師資格更新制度規定」によると、医療情報に関連する実務活動をしている、つまり通常業務を5年間しているだけで、25ポイントが申請できます。(更新申請時に在職証明書が必要)
これに加え、今回の生涯研修セミナーで5ポイントが付与されるので、30ポイントは確保できます。
残り20ポイントは、勉強会に参加して貯めるのが確実な方法となります。上記の図にある通り、一回の受講で1~3ポイントが付与されます。3ポイントの勉強会であれば、5年間で7回受講すれば、更新条件を満たす50ポイントに達します。
事前の申し込み
医療情報技師育成部会から、生涯研修セミナー案内メールが届きます。そこから、育成部会のサイトにアクセスし、事前申し込みをしました。申し込みの際、振込請求画面が出ますので、指定の口座に振り込むことになります。クレジットカード支払いなどは対応していません(2019年現在)。
振込が完了しても特に育成部会からの登録完了メールなどは来ないので、受講当日まで少しヤキモキしてしまいました。
プログラム
13:00-13:05 ごあいさつ<5分>
13:05-14:05 ネットワーク導入のポイント―3つの導入事例 <60分>
14:05-15:05 ネットワーク運用管理のポイント <60分>
講師:国立がん研究センター情報統括センターシステム企画課 田中 勝弥先生
15:05-15:20 休憩 <15分>
15:20-16:50 ネットワーク構築にあたって必要とされる製品とテクノロジー <90分>
講師:シスコシステムズ合同会社 公共システムズエンジニアリング 松居 和広先生
16:50-17:00 質疑応答 <10分>
東京のメイン会場以外は全て、サテライト会場となります。今回は広島会場での受講でした。
「ネットワーク導入のポイント―3つの導入事例」
田中先生のお話では、「電子カルテ導入時に、ネットワーク機器の調達もカルテベンダーまかせにするのではなく、本当に必要な構成を厳選し、別ベンダーとの入札などで調達した」とのことです。
「ネットワーク運用管理のポイント」
田中先生(こちらも田中先生!)は、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(第5版)」の第10項である「運用管理について」の項目C「最低限のガイドライン」を遵守することを強く推奨されています。
また、トラフィックの流量監視や通信機器の死活監視、通信ログの採取などを、システム担当者の日常業務のひとつとして取り組むべき、とも言われていました。
「ネットワーク構築にあたって必要とされる製品とテクノロジー」
松居先生のお話は、まずネットワーク技術の総論、安定した無線LAN環境の提供、医療におけるセキュリティ動向など、広範囲にわたる議題でした。
この受講で、更新に必要な条件はクリアしました。あとは来年11月からの更新手続きを不備なく済ませれば、再受験せずに更新できます。