室井一辰著「受けてもムダな検査 してはいけない手術」読了
室井一辰著「受けてもムダな検査 してはいけない手術」を読みました。
多くのトンデモ医療本の中で、これはきちんとエビデンスのある事実に沿って書かれているため、信用に足る内容だったと思います。
エビデンスがある、と判断したのは、参考文献が多くの米国医療論文であったから。
アメリカの医療業界で盛んになり始めた「チュージング・ワイズリー」(賢い選択)の活動に影響を受けた医療ジャーナリストの著者が、日本医療の問題点を鋭く指摘しています。
今でこそセカンドオピニオンが一般的になりつつありますが、それでも、多くの日本人は主治医に対し「その検査、意味ありますか?」「この手術は私には不要なので受けません」などとは言えないのではないでしょうか。
それでいて、健康番組やサプリメント広告は盲目的に信じてしまう・・・。
この本は、そういった医療や健康の常識に対し「いちど疑ってみる」よう啓蒙しています。
世界の医療標準からみた受けてもムダな検査 してはいけない手術 (新書y)
- 作者: 室井一辰
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2019/01/10
- メディア: 新書
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