医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

1泊2日の全身麻酔手術入院

2月22日~23日は入院していました

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とある泌尿器科疾患の手術のため、2月22日から23日にかけ、広島市内の病院に入院していました。

特に自覚症状はなく、死に直結するような深刻な疾患ではありません。(画像では辛そうに見えますが)

手術は全く問題なく、一時間もせずに終了。翌日の午前中には退院できました。

入院前の2回の診察

手術の前に、泌尿器科で一回、麻酔科で一回の診察があり、平日二日分の有給休暇をもらって受診。

かかりつけの泌尿器科クリニックからの紹介状を持っていったので、選定療養費で数千円とられることはありませんでした。

今回のような全身麻酔手術では、事前準備として、心電図、呼吸検査、胸部レントゲン、血液検査、歯科の診察と処置、麻酔科の診察などがあります。

一日目は事前検査、二日目は麻酔科の説明と問診でした。

入院当日と手術

人工呼吸器を装着するので、口腔内の細菌が肺に入る術後肺炎などを防ぐ意味で、手術開始の一時間ほど前に歯科外来で口腔内ケアがあります。

月一回はかかりつけの歯科に診てもらっていたおかげか、歯周病や歯周ポケットの深さに異常なしとのことでした。

口腔内ケアは問題なく終わったのですが、へその掃除が難関でした…。切開口の近くなので、清潔にする必要があるとのこと。普段は表面だけ掃除しているのですが、今回は奥の奥まで徹底的にやられました(汗)このへその奥を触る感触がどうも苦手で、看護師さんに抵抗ヽ(`Д´)ノ
きっとカルテには「へその掃除 嫌がる」と書かれただろうな…

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↑へそのゴマを掃除された直後。手術前なのにすでにグッタリ。

手術30分前に、コンタクトレンズを外します。

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↑手術直前の様子。このまま寝てしまいたい。

手術自体は1時間もかからず終了。麻酔がすぐに効いたので、全く術中の記憶はありません。

麻酔から目覚めたら、すでに元の病室に居ました。最初は意識がまだ朦朧としていて、呂律も回らなかったのですが、徐々に感覚が戻ってきました。それと同時に、傷口の痛みも出てきます。

最初の数時間は痛みでほとんど寝たきりでしたが、夜には体が起こせるくらいにはなりました。

夜22がの消灯後、どうしてもトイレと歯磨きがしたくて、一人で男子トイレまで往復。本当は術後最初に歩くときは看護師さんの介助が必要だったのですが、手を煩わせたくないという思いから、単独行動。翌朝に看護師さんに事後報告しておきました。

手術翌朝に退院

朝は7時くらいに起きて、8時前に朝食。妻到着。

前日と比べるとだいぶ痛みはなくなっています。

9時半頃に主治医の先生に傷口を診てもらい、全く問題なしとのことで退院決定。

10時過ぎには手続きを済ませて、妻と一緒に病棟を出ました。



患者目線で電子カルテ運用を見てみた感想

入院した病院は、今常駐しているカルテベンダーの姉妹品の電子カルテを採用していました。直接のお客さん病院ではないのですが、ほとんど中身は一緒です。

普段はメンテナンスで触るだけの帳票や入力画面が、実際に目の前で使われてみると、妙な親近感があります。

手術の同意書やクリニカルパス用紙、入院診療計画書、退院療養計画書など、渡されるタイミングを知ることができて「なるほどここでか」と、一人でうなずいていました。

ただ、二度目の受診の最後に、会計窓口での入院説明のパンフレット提供と高額療養費説明、入院同意書を忘れられてしまったので、電子カルテと医事会計間の連絡事項に漏れがあったか、紙媒体での連絡に不備があったのかもしれません。

入院当日の病棟チームの皆さんの動きは、とてもスムーズでテンポ良い連携がされていました。

左手の甲に貼るペンレスを真っ先にしてもらい、最初のバイタル測定中に転倒転落アセスメントシートを書くあたり、効率が良いと思います。

次に、手術室の看護師さん、担当薬剤師さん、主担当医とは別の先生が入れ替わり立ち代わり説明に来られ、手術前の歯科口腔ケアまでに全ての説明を聞くことができました。。それぞれの担当者さんが、カルテを都度チェックされているんでしょうね。

今回のように、姉妹品とはいえ同じ電子カルテで運用している病院に、患者として外来診療、入院、手術、退院までの一連の流れを体験できたのは良い経験でした。

あとは、協会けんぽの高額療養費控除の手続きと、加入している医療保険会社への診断書提出が待っている…。