【Raspberry pi】ラズパイ開梱・OSインストール・無線LAN化・Windowsリモート設定までの流れ
ラズパイ購入
一昨日の土曜日、ネットで購入したラズパイが届きました。
モデルは Raspberry Pi 2 Model B 。
今回はスターターキットという全部入りパッケージで購入。
先日の記事で書いたように、「ラズパイ超入門」という本を事前に購入して予習をしました。
今回もこの本の内容を参考に、いろいろと設定していこうと思います。
購入時の構成(sainsmart社製スターターセットの場合)
中身はラズパイ本体、SDカード、HDMIケーブル、USBケーブル、USB給電コネクタ、Wi-Fiアダプタ、CPUファン、GPIO、ブレッドボードです。
ラズパイ本体。小さいとは聞いていましたが、実際に手にとってみるとそれが実感できます。
接続
初回の接続のときは、キーボードとマウス、モニタ、LANケーブル、USBと何かと準備が必要。
このUSBやHDMIのポートはけっこうキツめに作られていて、両手で押さえてグッと力を入れて挿すようでした。(筐体差あり?)
イーサネットケーブルとWi-Fiアダプタも接続。
給電用のUSBケーブルは、SDカードにOSを入れてから最後に挿しました。
ラズビアンOSのインストール
Raspberry Piの公式ページから、NOOBSというZIPファイルをダウンロード。
https://www.raspberrypi.org/downloads/noobs/
ダウンロードしたZIPファイルの中身をコピーし、、Raspberry Pi用のSDカードのドライブ直下にペースト。
データを移し終えたら、SDカードをラズパイ本体に挿し、最後にUSBケーブルを挿します。
ラズパイはUSBを挿すことで自動で起動します。電源スイッチはありません。
どのOSをインストールするかを選択する画面。
今回はRaspbian (ラズビアン )を選択。チェックを入れて左上のinstallを押下。
Raspbianがインストールされています。
インストール完了!
シンプルなデスクトップ画面です。
環境設定
次に、時刻設定を日本、表示言語を日本語にします。
まず
MENU→Preference→Raspberry Pi Configurationを選択。
Raspberry Pi Configuration画面から、四番目のLocalisationタブを選択。
Set Locale…ボタンを押下。
Language を Ja (Japanese)
Country を Ja(Japan)
Character Set を UTF-8
OKボタンで確定。
Set TimeZone…ボタンを押下。
Aera を Asia
Location を Tokyo
OKボタンで確定。
Set Keyboard…ボタンを押下。
Country を Japan
Variant を Japanese
OKボタンで確定。
これでいったん再起動してみます。
何故か盛大に文字化けが…
デフォルトの日本語ツールだと文字化けしてしまうんでしょうか?
やはりラズパイ超入門に書いてある通り、Mozcというツールをインストールしたほうが良いですね。
Raspbianでは今後よく使うことになるコマンド入力ソフト、LXTerminalです。
ラズパイ超入門を参考に、初のコマンド入力。
Raspbianをアップデートさせるコマンドです。
$ sudo apt-get update
Raspbianはけっこうな頻度で更新されているらしく、1日に1回はアップデートしたほうが良いようです。
Mozcをインストール。
$ sudo apt-get install fonts-takao ibus-mozc
インストール後、再起動。
$ sudo reboot
タスクバー(て呼んでいいのかな)の言語選択アイコンのところが、オレンジ色の「あ」に変更なっていればMozcが適用されているとわかります。ようやく文字化け解消。
ついでにタスクバーを下に配置。この方が落ち着くので。
ペイントソフト「mtPaint」インストール
今度はお絵かきソフト「mtPaint」をインストールしてみました。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install mtpaint
インストールしたあとは手動でデスクトップショートカットを作成しました。
自分は簡単なトリミングやテキスト挿入、図形挿入くらいしか使わないので、メモリ消費量が少ないこのソフトがちょうど良いと思います。
無線LANのIPアドレス固定
今度は無線LAN接続を固定IPアドレスに設定してみます。
Windows端末からリモートデスクトップ接続するためには、IPアドレスを固定させるほうが賢明です。
Raspbianを再起動するたびにIPアドレスが変わってしまうとリモート接続に手間がかかりますから。
LXTerminalを起動。
$ ip a
「ifconfig」というコマンドのほうが日本語表記があって分かりやすいかも。
$ ifconfig
今現在の設定は、DHCPによるIPアドレス自動払い出しだと分かりました。
次に、ネットワーク設定を変更するコマンドを入力します。
$ sudo nano etc/network/interfaces
今回は無線LANアダプタのみを設定変更するので、有線LANの「eth0」(イーサネット)の欄はそのままでおいておきます。
「wlan0」が今回接続している無線LANです。ここが現在「DHCP」になっているので・・・
iface wlan0 inet dhcp
「DHCP」を「static」に書き換えます。
割り振りたい固定IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの情報を書き加えます。
「wpa - conf /etc/wpa-supplicant/wpa_supplicant.conf」の箇所はそのまま変更なし。
iface wlan0 inet static wpa - conf /etc/wpa-supplicant/wpa_supplicant.conf address 192.168.10.** #任意のアドレスを指定 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.10.* #ルータのデフォルトゲートウェイ
「変更しますか?」というメッセージなので、「Y」を押下。
変更したら、いちど無線LANサービスを落とし、立ち上げします。
$ sudo ifdown wlan0 $ sudo ifup wlan0
これで設定が変わったはずなので、「ifconfig」コマンドを打ち現在の設定を確認。
先ほど割り振ったIPアドレス「192.168.10.99」がちゃんと反映されていました!
Windows端末からリモート接続できるよう設定
Raspbianに、リモート接続用ソフト「xrdp」をインストールします。
$ sudo apt-get install xrdp
インストールが終わったら、いちどRaspberry Piを再起動します。
Windows7の標準リモートアクセスツール、「リモートデスクトップ接続」を立ち上げ、先ほど割り振った固定IPアドレスを入力します。
さきほどインストールした「xrdp」が表示されました。
usernameとpasswordは、Raspbianのユーザ名、パスワードを入力。
Raspbianのデスクトップ画面が、Windowsマシンからリモート操作できるようになりました。
リモート接続できるようになったところで、ひとまず今回の作業は終了します。
最小構成のWi-Fiアダプタ、microSDカード、電源供給用のUSBケーブルのみで済むので、部屋のどこでも置けますね。
とりあえず机の片隅に置いてみました。これで今後の作業が捗るというものです。
Raspbianを操作する環境はこれでだいぶ快適になりました。
さて、これから何を作ろうか・・・。