医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

PDA 不具合対応

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時々、病棟の看護師さんから、PDA の不具合について問い合わせを受けます。

今回は再起動の直後に通信ができなくなったという内容。

PDA がフリーズした際は、背面のリセットボタンを長押しし強制的に再起動をかける手順を伝えるのですが、今回はその再起動のあとに通信エラーとなってしまったわけです。

Wi-FiはONになっているし、証明書の取得もできている。端末のIPアドレスも固定ノママダのまま。

いろいろ調べてみると、どうもデバイスマネージャーでネットワークアダプターがうまく認識されていない様子。

もしかしたらPDA のボードとネットワークアダプターの接続がおかしいのかも知れない。

そういうわけで、PDA の外装を外し、ネットワークカードを探します。
どうもこのカメラ横の緑のパーツがあやしい。
ただ、ケーブルはちゃんとマザーボードにささっているし、アンテナと思われるパーツもしっかり固定されています。
結局、本体の物理的な異常は見受けられませんでした。

本体の外装を元に戻したあと、電源が入らなかったので、バッテリーパーツを外し、再度取り付け、電源投入が可能となりました。
すると、電源が入った直後に、院内の電子カルテWi-Fiを自動で拾いに行き、ちゃんと通信接続をしてくれました!

いったい何だったのか…
はっきりした原因は分からずじまいでしたが、今回の件で、本体背面リセットボタン→それでも駄目ならバッテリーパーツ抜き差し、という手順が有効だと分かりました。

後で聞いた話だと、
リセットボタンはソフトウェア的な再起動、
バッテリーパーツ抜き差しは物理的な再起動、ということでした。

PDA のトラブルは分からないことがまだ多いです。
それでも、バーコード読み取りを行える赤外線通信端末はこれしかないわけで、看護師さんの採血などでは必ず必要になる、重要な診療機材です。

不具合が発生したら、なるべく早く現場に返せるように心掛けています。