医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

ベテランSさんの退職

ついに、最後のベテランSさんが健診センターを去ります。


僕がこの職場に来てからの三ヶ月で、3人のベテランさんと、2人の新人さんが辞めてしまいました。


ここの職場は、医事課の中でも最も劣悪な環境のひとつとされていて、

ここに配属されてしまった人は、半年ももたずに辞めてしまうのが普通なのです。


なぜこの健診センターがこんなに不人気なのかは、病院職員さんと業務代行会社である当社の力関係にあると思います。


もともと健診センターは、業務委託としてウチの会社が全て業務を任されているわけですが、それにもかかわらず、健診センターに配属された当社のスタッフさんは、病院職員さんからの指示命令で動かざるを得ない状況にされているのです。


また、健診センター内の配属人数、健診売り上げノルマなど、当社で決めるべきところなのに、最終的には病院職員側に決定権を奪われてしまっています。


病院からは、スタッフ人数は増やすな、でも売り上げ目標は達成しろと、無理な要求を突きつけられ、結局仕事が溜まってしまい、みんないつも遅くまで残業する羽目になってしまうのです。


そんな中でベテランSさんは、6年も頑張っていました。

毎日の残業に加え、あるときは土日の出勤もして、本当によく耐えてきたと思います。


そんな彼女が退職を決意したのは、4月の医事課勉強会のときでした。

自分のプレゼンを、係長から散々こき下ろされて、しまいには「こんななプレゼンしかできないなら健診センターから去ってもらう」と言われたのです。

後から聞いた話では、この一言で、Sさんだけでなく、他のベテランさんも退職を決めたそうです。


そして、昨日でSさんは退職日を迎えました。

今は、この健診センターの嫌な思い出は忘れ、新しい環境で前向きに頑張って欲しいと思ってます。