医療情報男の日記

病院で医療情報システムの保守運用の仕事をしています。

健診業務はやっぱり特殊

医療事務とはいえ、

僕が所属している健診センターは、一般の医療事務とはかなりカラーが違います。

まず、お金の請求方法が違います。

 

一般の医療事務は、全国一律の診療報酬点数に沿って会計ができます。

しかし健康診断は、さまざまな保健組合や支払基金が決めた健診コースによって、会計金額もバラバラです。

そして、健診業務で使っている専用システムには、その健診コースの数だけマスタを登録しなければなりません。

さまざまな健康保険組合が、独自の健診コースを提示してくるので、こちらはそれにあわせて、コースごとの検査項目設定、料金設定、請求先設定、団体負担金と個人負担金の割合の計算、etc...をマスタに登録するのです。

契約のある健康保険組合は、大小あわせて400件ほどあります。

しかも、毎年更新される仕様書や契約書の内容に合わせて、毎年変更していかないといけない。

この作業量は膨大です。

外来や病棟は、2年ごとの診療報酬改定にあわせて、マスタ金額を設定すれば良いので、このマスタメンテナンスはまだラクだと思います。

 

健康保険組合がぜんぶ、病院側の人間ドックコースに合わせて契約してくれたらいいのに・・・。

ただ、そんなことしたら契約先が少なくなって病院の健診費収益が下がってしまう。

 

健診センターってやっぱ特殊な医療サービスだわ。